子供に「意思」を持って欲しいと思います。
「自分は、どうしたいか?」
という意思です。
子供たちを見ていると、
複数のお教室をはしごして忙しそうです。
お母さんも
「はい、今度はここですよ」
「次は、どこどこに行きますよ」
と、無駄なく動いています。
子供たちは、それについて行くのに必死です。
そうするとお母さんのいう通りに動き
先生の導くとおりに進む。
一見、素直に見えますが、常に受け身です。
では、「あなたは、どう思う?」と聞くと、解らない・・・。
こんな子供たちも少なくありません。
お教室では、たとえばクラスに10人の生徒がいて、
赤、青、黄の3色ある色画用紙を1枚づつ配る時、
あえて3色合わせて10枚しか用意しません。
子供たちに、希望を聞きます。
「赤がいい人?」 「はーい!」「はい」
すでに希望は、5名、
「青がいい人?」
4名
・・・と希望通りに、平和にはいきません。
その時、子供たちがどの様な対応をするかが、大切です。
①私は、どうしても赤にしたいと主張。
②僕は、黄色でもいいよ、と譲ってあげる。
③ことの成り行きを黙ってみている。
③赤が取られて泣いている。
こんな子供たちの様子が展開されます。
その時、やはり①と②の子供が意思のある子供です。
傍観者ではなく、当事者として参加する姿勢。
これが意欲のある子供と比例します。
このような場面は、ご家庭でもよく起こる光景では、ないでしょうか?
おやつが一つ足りなくて下の子が泣く。
お兄ちゃんが取った!といって泣く。
もっと食べたいと言ってダダをこねる。
好みの味の取り合いでけんか・・・・
ちょっと工夫してみてください。
初めから「お菓子をわけようね。兄弟3人で
分けたいけれど全部で10個しかない。どうしようか?」
「3、3、3で1つ残っちゃうねー」
ここで、考えさせます。
子供の意見を尊重します。
「喧嘩になっちゃうから、お母さんが1つ食べて」
か
「僕が食べたい」に対して他の2人が、
「いいよ」か「僕だって食べたいよ」
「じゃあ、じゃんけんで決めよう」
か
「僕は、3つでいいよ」
か
「1つは、明日にとっておこうよ」
か・・・。
みんなが、納得する意見を出し合います。
そんな日常を送っていると意思を伝える大切さや
問題解決する力が身につきます。
日常の中には、子供に身につける材料が沢山あります。
お母さんが答えを出してしまうのではなく
子供に「どうしたら良いか投げかける!」
ことが大切です!!