こどもの集中力 ONとOFF
秋も深まってきましたね。
私の造形クラスは、今日も元気一杯。
「先生、あのね、今日幼稚園で毛虫がいた。見たことがない色をしていて、じっと見てたけどちょっと怖かったよ」
「へえー、どんな色?」
なんて聞いていると別の子が
「先生、聞いて。図鑑に○○トロプスっていう恐竜が載ってたけど、先生知ってる?すっごいゴツゴツしていて大きいんだよ」
「そうなんだあ、知らなかったよ。どんな形してるの?」
と、脇から
「先生、先生、輝きって電車かっこいいんだよ」
「へえー。輝き?しらないなあ」
なんてみんな自分の話を聞いてもらいたくて、同時に話しかけてきます。
子供達同士もワイワイやっているうち、授業が始まる時間に。
どんなにワイワイやっていても「さあ、始めるます!」と、声をかけるとさっと私の顔を見て、注目。それは、見事なものです。
彼らは、授業が始まる前にまた楽しいことができることを知っていて、必ず誰かが、「新幹線!」とか「超特急!」とか「輝き!」とか言い始めます。
時には、「たこ焼き!」とか「カエル!」なんて言って大爆笑。
なにが始まるかというと、いつもご挨拶の前に私が「お手てはおひざ」と、背筋を延ばしきちんとした姿勢になるよう、皆で手を叩きおひざに手を起きます。
その時の速さを行っているのです。
「新幹線でいくよ」というと息をのんで手をひざにおき構え、超スピードでその動作を皆でするのです。
やり終えるとみな、「出来た!」「できた!」とにこにこ。子供たちの目は、さらにキラキラに輝き始める、集中力が高まり、10名が1つになります。
子供たちは、本当に可愛い。面白いと思う瞬間でもあります。
そして授業が始まるのですが、いつも見事に1時間を意欲的に取り組んでくれます。
今、何をすべきか?を理解し、ON,OFFしっかり切り替えることができること。
その習慣を幼児期につけてあげること。
その姿勢がもっとも大切なことだと思います。
その姿勢さえ身についていれば何においても伸びる子、意欲的な子、輝ける子、なのです。
ふざける、走り回る、おしゃべりをするという行動は、本来の子供らしさです。
どちらの要素も大切なのです。
日曜日は、お父さんと遊ぶ時間があったら体を存分に体を動かし遊ばせてあげてください。
きちんとするときはピッと切り替える。
幼児期は、これから始まる長い学生生活に備え、その土台となる素地を作ってあげること。
種を植える前のプランターの土を豊かな肥やしておくということです。
肥えた土は、必ず美しい花や、実をつけます。
あわてずゆっくり、日常を見直してください。