賢い子育て応援ブログ

小学校受験対策や絵画、造形を指導しています。日常の中で子供達が大きく成長するヒントをお伝えします。

役に立つ喜びを育む

 

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先週のクラスでは、「役に立つ」というテーマでした。

 

「人の役に立つ」

「ありがとうといわれる」

「喜んでもらえる」

 

そうした観点から子供達と会話をしました。

 

 

「役に立つ」とは、どういうことなのか?

 

「困っている人がいるから役に立つ」のですね。

 

ではまず「みんなの困っていることってどんなこと?」

と聞きました。

 

 

最近子供達にこう投げかけても、

「困ったことなーい」

とかえってくることも少なくありません。

 

多くは、お母様が手厚く面倒を見ていて

子供が困らないように先回りをしています。

 

 

「自分のことは自分で」

「自分で問題を解決させる」

という自立心が育つように日常を変えれば、

困ったことがたくさん起こりはずなのです。

 

 

・朝寝坊してしまった

・忘れ物をした

・おもちゃをこわしてしまった

・苦手な食べ物が食事にでた

・転んで怪我をした

 

単純にこんな困ったことが起こるはずです。

 

 

 

でもきっと、

・毎朝お母さんが起こしてくれる

・お教室や幼稚園の準備は、みんな親がやってくれる

・こわれたら買ってもらえる

・好きなものしか食べないし、でない

・怪我をしてもどうにかしてくれる

 

なのでしょう。

 

 

 

自分が〈困った気持ち〉を経験していなければ

〈お友達の困った気持ち〉は汲むことができません。

 

困った経験は、子供の心を豊かに育てます。

子供の世話をしないで子供に困らせるのではありません。

自分でしようとしている子供を見守ってほしいのです。

 

やってあげてしまうより難しいことだと思います。

 

・毎朝自分で起きる(どうしたら自分で起きられるか話し合う)

・翌日の準備は、自分で用意する

・おもちゃは、特別な日だけ買ってもらえ、こわれても買ってもらえない

・食べ物には、どういう栄養があるのかを話し、好き嫌いをなくす。

・怪我をしたらどうしたらよいかを話し合う

 

 

 

 

そして次に、

お母さんが困ることってどんなことだろう?

お父さんは?

おじいさん、おばあさんは?

泣いている小さな子は、どうして泣いているの?

台風が来るとどんな困ることが起きる?

目が見えない人は?

 

と、色々な立場の人を想像させました。

 

 

驚いたのは、「おじいさんおばあさんが困ることは?」に

「電車の席が空いていない時」と答えてくれた子の次に

「でもさー、僕は電車の席が空いてなかったら立って窓の外を

見ているよ。おじいさん、おばあさんもそうすればいいんだよ」

 

と言った子供がいました。

 

 

歳をとるとどんな不自由が起こるかを知らないのですね。

 

ここはご家庭の会話にかかっています。

子供達のおじいちゃん、おばあちゃんは、きっと

お若いはずです。身近では感じないのでしょう。

 

でも街の中や電車の中でたくさんのご高齢の方と出会いますね。

そんなとき、率先してお子様と席を譲ってみてください。

すぐに子供達は理解を深めるでしょう。

 

また、目や足の不自由な方もたくさん頑張っています。

 

どのように大変で苦労があるか、子供目線でお話ししてほしいです。

また少し広げ、世界にはどんなことが起こっているのか

日本に生まれた私たちはどんなに恵まれているのか

 

そんなことも絵本やお話から意識をつけることで

子供達の心は、グングン広がります。

 

「弱い立場(困っている)の人たちに意識を向ける」

子供なりに想像力が広がっていきます。

自分だったらどうしてほしいか。どうしてもらったらうれしいか」

 

「人の役に立つために自分がいるのだよ」

「あなただったらそんな時どうしてあげたい?」

「どんな魔法の道具があったら役に立つかな?」

 

会話を楽しんでください。

 

 

さあ、困っているお友達に声をかけることができるでしょうか?

 

 

 

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