子供のやる気を育てる声かけ
子供の成長は、どんな良いお教室に行ったとしても
どんな良い先生に出会ったとしても、一番大切なのは
お家での親御さんの声の掛け方だと思います。
日常のちょっとした声かけ、
導き方で子供の姿勢が作られます。
先日、受験生の親子の面接をしました。
小学校受験クラスの男の子です。
とてもいいものを持っている子なのですが、
その良さが発揮されず、何かが成長の妨げになっている・・・・。
集中力にかける。
というのが、私たち指導側の感想でした。
初めは、子供の前だからか、
遠慮気味にお話をされていたお母様。
椅子にきちんと座っているものの
目をつぶって寝たふりをしている子供。
寝ているのでかえって安心したのか、
やっと、悩みをお話し始めたお母様。
「毎日、ペーパーと絵画の復習をさせるのが大変なんです。
やりなさいといってもやりたくないと、泣いて・・・・
疲れてしまいました」
と。
そうお母様が言い終わると寝ていた子供が、
「だって間違えるのがいやなんだ」
と、突然目をあけていいました。
ちゃんと聞いていたんですね。
子供は、やりたくない理由がちゃんとあるのです。
きっと、お母様が
「やらなくては、いけない」と、
「まだ、やっていないのか」
「早くやりなさい」
「また、間違えた」
を連発しているのが伺えます。
これは、一番やってはいけない声かけですね。
小学校受験は、小さな幼稚園生が立ち向かわなくていけない
試練です。
点数を取るため。
合格するため。
やらなくてはいけない。
お友達は頑張っている。
などという言い方は、子供には通用しません。
これでは、「受験」という経験が、
これからの子供の成長の
妨げにしかならないでしょう。
子供には、
知らないことを知る楽しさ
できないことができるようになる喜び
挑戦する素晴らしさ
を教えて欲しい。
それが、子供の力を伸ばすコツです！！
間違っても、できなくても
なぜ間違ったのかな？
どうやったらできるのだろう？
と、解決策を子供と一緒に楽しく探ること。
探ることの楽しさを教えて欲しいのです。
そしてその子に私が言いました。
「間違えていいんだよ！
間違えたらチャンスじゃない？
だって、どうしてそこが間違えたか見直せば、
次はできちゃうんだから！！」
「たくさん間違えを見つけたら
たくさんチャンスだよ！！
どんどんできるようになっちゃうんだから！」
とお話すると、
目をまん丸にして私の顔を見つめました。
「チャンス？」
「そんだよ！次は間違えないチャンス！！」
間違えたところを次にできた時、
お母様も見逃さないで欲しい！
「やったー！！できたじゃない！！サッスガー！」
なんて声をかけてあげれば、
「ああ、これでいいんだ。
できるようになるって楽しい！
お母さんが、褒めてくれる！」
という好循環が生まれます。
お母様、お父様の声かけ一つが
子供の未来をつくります。
小学校受験の準備は、受験に合格するための手段ではなく
人としての学びの場であると捉えると受験も子供の成長も
上手くいきます。
親御さんは、少し俯瞰して子供たちを導いて欲しいと思います。
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